普段の生活をしている時「顎が開きづらい」とか「顎を動かすと耳の周りで、ガサッとかコキッとか変な音がしたこと」はありませんか? それは顎関節症の予兆かもしれません。さらに進行すると「顎や耳の周辺の痛みを伴って、口が開かなくなる」ことがあります。 こうなると完全な顎関節症です。そうなる前に早めに手当てすることが大切です。
顎関節症の原因は明らかにされていないのですが、
- 神経系の異常
- 外傷
- 歯ぎしりや噛みしめ等の習癖
- 精神・心理的因子
- 咬合(咬み合わせ)の異常
- その他
の因子のうちのいくつかが複合して発症すると考えられています。
歯が抜けたままになっているところはありませんか?
古くて合わなくなった入れ歯を無理して使っていたりしませんか?
これらのことによりかみ合わせにずれが生じて、あごの位置がくるってしまった結果、諸症状が出てきます。
症状:
- 顎関節や筋肉の痛み
- 顎を動かした時の関節の異常な音(たとえばカクッという音)
- 口が十分に開かなかったり、口を開け閉めした時の顎のぎくしゃくとした動き
治療法:
以前は顎関節症の治療方法として外科的処置が行われていたこともありますが、現在ではマウスピースによる治療が主となっています。
- 顎のズレがあるかどかを診査。
- マウスピースやナイトガードを装着して、顎にかかる負担を軽減。また顎のズレを修正。
- 悪習癖の改善(歯ぎしり、かみしめ。他、頬杖をつくなど。)
初期の軽い開口障害や顎関節部の疼痛であれば、通常1週間から3週間ほど鎮痛薬などを服用し、安静にすることで症状が改善されることがほとんどです。
中等度以上の症状になると、もとの状態に回復するのに時間がかかったり困難になったりすることがあるため、早い段階での診断、予防及び治療が重要です。
噛み合わせの異常は顎ばかりでなく、全身に影響が及ぶことが知られています。肩こりや、腰痛、頭痛などを悩んでいたら、原因は噛み合わせにあるかもしれません。思い当たることがあったら、一度ご相談ください。